東京で下町をぶらぶらして被写体になりやすいのはとにかく「猫」(野良含む、というかおそらく野良が多数)。しかし、インドではやはり圧倒的に「犬」なのだ(いや、まてよ。そういえばインドの街中でまだ猫を見たことが無いかもしれない)。しかも凄い数の野良犬で飼い犬を見かけることはごく稀だ。
以前もここで書いたが、野良犬なのだけど皆すごい穏やか。それこそ日本だと猫でありがちだが、街角とかの決まった場所で、よくそこの家(や会社の事務所)の人が、残飯とかを集まってくる犬たちに与えたりしていて、野良ではあるけれ辺りの人たちが適当に可愛がっている節もある。
しかしやはり、驚かされるのは
前回も書いたように、酷い雑踏の歩道の上でも平気で寝そべっていること。それでも基本的に生き物を思いやる気持ちの強いこちらの人たちは、地べたで寝転がっていて邪魔になっていても、決して追い立てたり蹴り飛ばしたりはしない。共生ではないけれど(犬は人間から食べ物をもらえるかもしれないが、人間は犬の存在によって特に利益になることは多分無いから決して共生ではない)、上手く棲み分けしている感じか。
でも実は、野良犬と全く同じような暮らし方をしている人達も大勢居る、というのがインドの問題点というか、深さ・凄さなのではあるが。
(上の写真は今日、夕飯を食べにいったレストランの車寄せで身づくろいをしている犬。この直ぐ横に、ベンチに腰を下ろしている警備員がいる。)
(by
NOKIA N95 with Carl Zeiss Optics Tessar 5.6mm F2.8)